【日本経済は破綻する?】
リーマンショックで世界の金融市場が混乱したとき、世界の投資家たちが安全資産として買ったのが「円」だった。日本は他の国と比べて相対的に安定している。もちろん日本国債が絶対安全とは言えないけど「日本経済が破綻するまではかなり先」と考えていい。(P.26)
【72の法則】
72÷利率(%)=2倍になるまでにかかるおおよその年数
例)貯金を5%で運用して2倍にする場合
72÷5=14.4(年)
(P.47~48)
【国債について】
(P.53)
【老後資金の考え方】
「老後にいくら必要か」は、こう考えるのがいいと思う。多めにみて老後を30年生きるとする。もし360万円を貯めておけば、年金でできる最低限の生活に、ひと月あたりプラス1万円の生活。720万円を貯めておけば、月プラス2万円の生活。そう考えればわかりやすいんじゃない(P.61~62)
→月プラス10万なら3,600万円。
【外貨預金はデメリットが大きい】
・外貨預金は手数料が高いから常にダメな商品。
・金利が高くても低くても、どの通貨が有利とは一概には言えない(この仕組みを理解するのは難しい)。
・外貨預金は金融知識のない人(主に老人)から銀行が手数料を稼ぐために使われているらしい…。
(P.73)
【投資信託のしくみ】
投資信託は専門の機関がそれぞれの業務をおこなっている
投資する人
↓↑
投資信託を売る人
⇒銀行や証券会社
野村証券など
↓↑
運用の指図をする人
⇒投資信託運用会社
三菱UFJ国際投信など
↓↑
実際に売買をする人
お金の管理をする人
⇒信託銀行
(P.84)
【山崎先生 おすすめの投資信託】
②ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投資信託)
(P.88)
→販売手数料が0円だったり、運用管理手数料の%が低いものを選ぶ。
運用実績は変動しており、将来を読むことは難しい。であれば、コントロールできる費用を抑えるという考え方。
【投資信託の手数料】
・販売手数料(買うときに一度だけかかるお金)
→ネットの証券口座で購入することによって、値段を下げられる。
・運用管理手数料(持っている間払い続けるお金)
→運用管理手数料の低い投資信託を選ぶ。
(P.91)
【LTCMショック】
「1990年代にメリウェザーっていうウォール街で活躍していた超優秀なトレーダーがいたんだけど、彼がノーベル経済学賞受賞者なんかを集めて「LTCM」っていうファンドを作ったの。世界トップクラスの頭脳たちが集まったドリームチームだから、世界中の銀行や投資家から「お金を運用してくれ」って、莫大な資金が集まった。LTCMが「もういりません」って返すくらい。」
「で、どうなったんですか?」
「5年でつぶれた」
「えー!?」
「ノーベル賞受賞者でもダメだったんだもん。投資で当て続けることなんて誰にもできないってこと。でも、考えてみなよ。もし自分で当てられることに確信を持てる人がいたら、わざわざ他人から集めずに、自分のお金で運用すると思わない?」(P.93~94)
→誰もどの金融商品が上がるか下がるかは当てられないということを認識していれば、やるべきことは見えてくる。投資信託で言えば手数料を下げること。改善できないことを頑張るのは無駄なので、改善できることに集中する。諦める=明めるの発想。
【アクティブファンドは手数料が高い】
アクティブファンドというのは、この会社が儲かるとか、この国が儲かるとかプロの人たちがリサーチして運用するから、その分、人件費もかかる。でも、インデックスファンドというのは、指標に沿って機械的に買うだけだから人件費が少ない。だから手数料が安い。それに、さっきも言ったとおり、どの会社の株が上がるか下がるか当て続けることは誰にもできないから、人が介在する必要もない。だからインデックスファンドにする。
【山崎先生がおすすめの投資信託(インデックスファンド)と連動している指標】
①上場インデックスファンドTOPIX
②ニッセイ外国株式インデックスファンド
=「MSCIコクサイインデックス」に連動
(P.112)
(P.118)
【着実な資産形成の考え方】
お金ってないと心配じゃない。リストラされたらどうしようとか、老後に生活していけるのかとか、そういう心配をしながら生きていくのは健康的でない。だから、いざというときのために資産をつくっておく。そうすれば、お金の心配をしないで生きていける。あとで説明するけど、備えがあれば保険会社に騙されることもない。
×利回りを毎月の生活費にあてる
○生活費は給料から捻出し、残りを資産運用して病気や老後に備えておく
(P.126)
【全額保障型医療保険の一般的なデメリット】
・毎月支払う保険料が高い。
・途中解約の場合、今まで払った保険料を下回って戻ってくるので、途中で見直しがしづらい。
・インフレが進んだ場合、将来の価値は減っている可能性がある。(仮に1000万円を貯蓄しても、満期のときに1000万円の価値がないかもしれない)
・将来保険会社が存続していない可能性がある。※あくまでも例です。
(P.151)
【時期の分散はお金を「寝かせる」ことでもある】
毎月少しずつ買うと、分けて買う分、購入手数料(イニシャルコスト)が余計にかかる。それに、仮に毎月5万ずつ分散して投資したとすると、3年以上の、君のお金を働かせずに寝かせておくことになる。投資額を決めたら、速やかにその状態をつくるのが合理的なの。(P.180)
→購入手数料が0円のインデックスファンドもある。まとまった資金がなく現実的に積立するしか方法がないような場合、そうしたファンドを利用するのが賢明だろう。
【資金の配分】
・持っている資産を「当面の生活資金」と「安全運用資産(A)」と「リスク運用資産(B)」の3つに分ける。
・「リスク運用資産(B)」にあてる額は最悪1/3減ってもいい金額から逆算する
(例、一年で100万円減ってもいいなら300万)
・2/3になる確率は約2.3%、2.3%がいいほうに起これば43%アップ。平均するとプラス5%を目指せる。
・毎月少しずつ買わずに一気に買うのが合理的。
(P.183)
【目標額から投資額・期間を逆算】
まだ若い方は、積み立てできる期間が長いので毎年の投資額を減らす、逆に年齢が上の方は毎年の投資額を増やすなどして、見通しを立ててみてください。
その際、目標額に対し、どれくらいずつ投資すればいいか、計算できるサイトがたくさんありますので活用してみてください。
例:楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」
(P.198)