ねこみんの投資生活

ふつうの塾講師が適応障害をきっかけに投資を勉強していくブログです

【読書1冊目】一生お金に困らない頭を手に入れる方法 上岡正明

【5大投資家リテラシー
私が考える投資家リテラシーは、私たちの手元に残るお金を、自分の価値を高める投資脳に投資して、どう戦略的に増やしていくかといった、より上流の考え方になります。
そこには、
①自己投資により労働資産の効率を上げる
②あなた自身の市場価値を高める
③頭脳資産と経験資産にレバレッジをかけて、金融資産そのものを増やす
④金融資産にもっと働かせる
⑤これら全体にレバレッジをかけて時間とお金を福利効果で倍々にしていく
の5つのステージがあります。(P.48~49)
→自己投資も、「自分」という資産の価値を上げる投資。
 
【スキルキャッチアップは無料でできる】
あなたもYouTubeで、たとえば「動画 カット」「動画 スローモーション」「動画 色 変更」などと検索してみてください
すると、プロの動画編集者が教えるコンテンツが、いくらでも出てくることに驚かされます。
同じく「つみたてNISA 方法」「東大生 ノート まとめ方」「英単語 暗記」など、とにかく知りたいスキルを試しに検索してください。あなたが得たいスキルのほとんどは、第一線のプロが無料で教えてくれています。
(中略)
このように、ある程度基礎的な知識とスキルを伸ばしたあと、どうしてもわからないポイントはノートに書き出しておきます。
そして、最後の総仕上げとして、YouTubeなどの無料動画コンテンツを活用して特化型で学んでいきます。
あるいは、そこからもう一度、個別レッスンをマンツーマンで受けるのもいいでしょう。
みっちり1時間、徹底的に弱点だけを絞り込んだQ&Aを、ひたすら講師を相手に壁打ちすれば、スクールで学ぶ30時間に匹敵する最高の投資リターンが得られるはずです。
(P.72~73)
 
【効率性とリターンを意識する】
望む結果=効果性×効率性×投資リターン
 
同じ時間の投資でも、選んだ選択肢によって結果はまるで違います。
1ヶ月働いて30万円稼ぐのと、1日働いて30万円稼ぐのとでは、手に入る時間が違います。
投資脳の持ち主は、お金が稼げるかどうかだけでなく、同時にどのぐらいの時間でそれを手に入れたのかを計算します。(P.86)
インデックス投資が良いか、個別株投資がよいか。どのくらいの時間をかけたいかによる。
 
【消費脳と投資脳の違い】
今、現在位置から振り返り、あなたにお伝えしたい消費脳と投資脳の違いは、次の9つの教えに集約できると思います。
・第1の教え
投資脳の持ち主は、消費のためには働かない
・第2の教え
投資脳の持ち主は、お金の「流れ」を大切にする
・第3の教え
投資脳の持ち主は、自分のビジネスを持つ
・第4の教え
投資脳の持ち主は、収入の経路を複数持つ
・第5の教え
投資脳の持ち主は、会社をつくって節税する
・第6の教え
投資脳の持ち主は、経験がお金をつくり出すと理解している
・第7の教え
投資脳の持ち主は、新しい知見を学ぶために働く
・第8の教え
投資脳の持ち主は、学んだらすぐに行動する
・第9の教え
投資脳の持ち主は、すべての原点はお金でなく好奇心だと知っている
(P.88~89)
 
【富裕層の4つのリテラシー
結局のところ、富裕層になりたければ、
①いかに新しい「行動」を積んで自分の未来を広げられるか
②いかに新しい「行動」をしないことによる機会損失に目を向けられるか
③いかに早く失敗して、「行動」の最短ルートを見つけているか
④行動初期は「かかるコスト>収入」という投資の方程式を理解できるか
 
この4つのリテラシーを身につけて、人生をみずから決断していかなければなりません。
(P.94)
ブッダ(反応しない練習)の体験を積む思考法に共通する
 
【楽ぐるしい日々を送る】
とくに若い人に知ってほしい「10倍行動して、10倍速く成果というリターンを手に入れるコツ」があります。とても大切なことなので、ぜひここだけでも、腑に落ちるまで繰り返し読んでください。それは、
 
・自分に無限の可能性があると信じることができるか
・いかに自分ごと化できるか
・いかに周囲で起こることすべてを、ポジティブに捉え直すことができるか
・1つのインプットから最大数のアウトプット(行動)を生み出せるか
 
これらが成長マインドセットに日常で取り組むために大切な4つの要素です。
そのための具体的な三原則が次になります。
①まず、欲しい成果の全体像を把握して、全体をおぼろげでいいので掴む
②その成果のために何が必要になるのか、課題解決のために投資するべき点を考える。もしくは課題を抽出しながら、行動を押し進める
③小さく成果を出して、変化をポジティブに楽しむ
(P.127~128)
→「楽ぐるしい」が成長のポイント
 
【転職を考えると会社と対等になれる】
日本企業の決算が好調なのに給与が増えない1つの理由は、高い給与を求め、会社を辞めて独立したり転職したりする人が増えないからだと思います。
企業側も「だったら給与を上げる必要がないな」となります。
つまり、互いに緊張感が足りない状態なわけです。
逆にベンチャーやスタートアップのように、働きに見合わない給与やポジションであれば、どんどん会社を辞めて転職する。そうした流れが早い会社ほど、社員をつなぎとめようと、昇給や待遇の向上に目を向けざるを得ません。
やりがいや給与を搾取されても、転職しなければ、それは今の環境を受け入れているにすぎません。
つまり、終身雇用にしがみつくという考え方は、給与も上がらず、会社からも重宝されない、ダブルで身を滅ぼす選択なわけです。
もちろん、家庭やローンなどの問題ですぐに転職できない人もいるでしょう。
それでも、100%会社にしがみつけば、リストラや降格の恐怖に縛られることになります。
要は「転職などもってのほかだ、私の人生のなかで一切考えていない」という考えでは、もし会社側に理不尽な要求をされたり、上司からパワハラを受けるような環境があった場合、逃げ道がなくなるということです。
じっと我慢していたら、ストレスだけがたまって、身体のほうが先に壊れてしまうかもしれません。
あなたの成長と決断次第で、いつでも環境は変えていける。
待遇の不満や耐えられない職場環境を、いつでも会社と交渉できる。
こうしたwin-winな状態をつくることで、互いに尊重し合う自立した関係になることができ、昇給やキャリアアップにもつながっていくわけです。(P.140~141)
→「自分」という資産価値を可視化するためにも、転職は意識してみよう。
 
【早く失敗した者勝ち】
10回やれば9回は失敗する。だったらさっさとやって、早く失敗したほうの勝ちです。残りのくじには、成功しか残っていないわけですから。(P.150)
 
【未来価値】
投資家の価値の算出というのは、「現在価値」と「未来価値」で考えます。
たとえば、毎月50万円の黒字を出す店舗があるとします。
ただ、その店舗の現在価値が50万円だからといって、その値段で売却する投資家はいません。
1年に換算したら50万円×12か月で600万円にもなるからです。10年続ければ6000万円、20年続ければ1億2000万円の価値になります。
あなたが海外で遊んでいても、従業員によって同じお金を生み出せるのであれば、その価値はさらに倍加します。
つまり、その時点でお金を生み出す打ち出の小づちを持っているのと同じです。
これが、M&Aなどで自分の事業を売却した場合に、通常のリターンにプレミアムを上乗せして3倍、高いときで10倍20倍の値段がつく理由です。(P.166~167)
 
【稼ぐ力と投資する力、両方鍛えよう】
正直、稼ぐ力と投資する力、その両方を高回転でまわしたほうが、お金持ちとして成功する確率は断然高いわけです。
それがもっとも現実的ですし、実力で勝負できる、運に左右されない確実な方法です。
(P.184)
 
【お金に愛される人は感謝する人】
お金持ちは「働くこと=生きること」になっています。自分が過去に労働者であったことに誇りを持ち、そのルーツを大切にし、労働してくれているあらゆる人に感謝しています。
だから、お金を確実に稼いでいけるわけです。
ここに重要なポイントが隠されています。
お金に愛されるためには、まずお金を稼ぐために今の仕事を大切にして、社会やインフラを支えてくれる勤労者すべてに感謝しないといけないのです。
(中略)
お金を稼げる人は、お金の流れを支えるすべての人に感謝できる人です。
(P.186~187)
 
【浪費と不必要な投資は少なく】
投資脳では、
①生活のための必要経費
②将来のための未来投資
③ムダな浪費
④不必要な投資
の4つをきちんと分けて、「ムダな消費」と「不必要な投資」はなるべく少なくしていきます。
すべてを節約するというのでは、何も買わない、何も使わない、何も体験しない、の3縛りになって、人生が豊かになっていきません。
人生そのものの経験価値を広げていく。その経験を通じて将来役立つ学びを得るために、お金を使うということは立派な投資であり、有益なことだと私は思います。(P.189~190)
 
複利効果】
複利は人類による最大の発明だ」とアインシュタインも述べたほど、大きな効果があるものです。
複利効果は元金に投資することで得たリターンを、当初の元金にプラスして、再び投資することでより大きな利益を生み出す方法です。この「複利」の対義語が「単利」となります。
資産を拡大するためには、複利での運用が効果的です。長い目で見ると、単利に比べて複利のほうが資産の増加スピードが大きくなります。(P.193~194)
→早く始めれば始めるほど、複利効果は大きくなる。
 
【スキルに投資する効果】
たとえば、私がまだ起業する前、見習い放送作家として駆け出しだった20代前半の話です。当時まだ高価だった30万円ほどのIBMのパソコンを、私は作家のアシスタントをしながらコツコツお金を貯めて購入しました。当時は「書院」などのワープロがメインだったため、IBMのパソコンを購入したおかげで資料づくりでほかの作家より目を引くようになり、一目おかれるようになりました。
「今回の新人は、やたらに資料づくりが上手だ」
そう周囲から認められて、新人のうちから大きな仕事を任されるように。結果、よりよいポジションに就き、経験とお金をもらいながら実力を高めていくことができました。
これも手にしたお金を賢く投資して、機会損失をなくして、将来の可能性を広げるビジネス複利力の結果です。(P.195~196)
→実験道具と知識に金と時間を投資したおかけで、WATCHAにスピーカーとして出られたり、職場でも理科のリーダーに抜擢されたりした。
負担が増えたのはその他を断らなかったから。そこは切り分けて考えるべきだろう。
 
【まずは株式投資から】
基本的に私は、株式投資か不動産投資のどちらかを選ぶのであれば、まずは株式投資をすすめています。なぜ不動産投資ではなく株式投資をすすめるのか。理由を簡単にまとめます。
それは、私が知る資産家やお金持ちは、ほぼ100%、株式投資で資産を形成しているからです。あるいは、実業家や創業オーナーなどの株主として、配当金を得て、何不自由ない暮らしをしている人もいます。
事業のバイアウトも、言い方を変えれば株式投資のひとつです。
税率面で優遇されているのも、株式投資をすすめる理由の1つとして挙げられます。
株式投資の場合は、所得とは分離された課税形式で、一律で税率20%という非常に低い税率になっています。
代々続く資産家や、生まれもっての裕福な家庭であれば、相続税などを考慮して不動産投資も選ばなければなりません。
ただ、私のようにゼロから資産を大きく伸ばした人にとって、小額からリターンが期待でき、誰もが同じ土俵で戦え、国からも税金などが優遇されているのが、株式投資なわけです。
そればかりではありません。不動産と株式のどちらも所有する私が、初心者にまず株式投資をすすめるのは、専門知識や人脈が必要なく、独学で学べて、ビギナーが騙されたり、大きな失敗を抱えるリスクが少ないからです。
不動産に投資しようとなると、弁護士や行政書士をまじえた契約書の取り交わしなど、素人には難しい手続きが必要となります。
そうしたプロセスがあるので、プロをも手玉に取る投資詐欺が横行しているわけです。
一方、株式投資はすでに紹介したNISAなど、素人が最初のステップとしてやり方を覚えるのに適した商品がたくさんあります。
そして、この株式投資をしているということが、複利という時間を味方につけてお金を増やすためにも重要になります。(P.209~211)
 
【まずは損益分岐点を超える】
ガシガシ行動して、バリバリ働いて、ビジネス複利力と機会損失を回避するための行動力でグルグル3つの資産(頭脳、経験、金融)をまわして、手にしたお金をドンドン投資すると、資産がある一定を超えてから「あれ、減らないぞ?」という不思議な現象が起きます。
これは、当然あなたでも起こり得ます。
どうなると起きるのか。それは生活や固定費などの支出の損益分岐点を、毎日のインカム(収入)が超えたときです。
つまり、食費などの生活費や交際費、子どもの教育費、家賃などの固定費を足して月50万円で生活している人であれば、単純計算で年間600万円を越えた収入が入れば、貯金を切り崩す必要がなくなるということです。
贅沢をセーブして、それ以上のお金に手をつけない限り、銀行の預金はたまり続けます。これが使ってもお金が減らない現象の正体になります。(P.214~215)
→「分度と推譲」ならぬ、「分度と投資」。