ねこみんの投資生活

ふつうの塾講師が適応障害をきっかけに投資を勉強していくブログです

【読書13冊目】「お金の不安から」自由になるためのお金が増える強化書 上岡正明

【勉強時間と収入の相関関係】
人生には多くの選択肢があります。自分の市場価値を高めることに目を向けるだけで、日々の勉強や仕事にもやりがいが見いだせるようになります。自己成長にかける時間も多く捻出できるようになるでしょう。
例えば、社会に出た私たち大人は、1日の読書時間が15分未満の人が40%もいます。
つまり、月に1冊も本を読まない人もいるということです。
起業、副業、転職経験者に比べて、そうでない人はもっと読まないという結果も出ています。
それから、勉強時間のデータもあります。
1日に勉強する時間がゼロという人は6割を超え、勉強すると答えた人でも、たったの6分です。
年収別に見ると、2000万円台の人は500万円台の人より、圧倒的に勉強しています。これは勉強の結果、収入が増えたと考えるべきです。(P.50)
→年収2000万円台の人の平日の勉強時間は1時間以上を48%が占めるのに対し、500万円台の人は29.9%だった。「プレジデント」(2016年調査)より。
確かに「勉強していたから年収が伸びた」という見方もできるが、「その年収を確保できるほどの基礎能力があるから勉強に時間を割ける」という見方もできる。恐らくどちらの要素もこのデータの背景にはあるのだろう。
 
【書籍から「共通項」を探す】
今の時代、ビジネス書で勉強してムダになるということはまずありません。私も若い頃に一日一冊以上のビジネス書を読み、それを糧にして経営者やマーケティングコンサルタントとして第一線で活躍するまでになりました。
株式投資の成功方法も、すべて独学です。そのやり方も、投資の本を一通り読むということから始めました。今でも覚えています。当時、東京のJR品川駅にあった大型書店に行き、コーナーにある本を左から右まで、ほぼすべて読破したのです。
とくに株式投資の本の場合は、そこに書いてある「共通項」を探すといいでしょう。
投資本というのは、著者ごとに投資を始めた時期が違います。性格も違います。そのため、やり方をそのまま真似ようとしても、うまくいかないことがほとんどです。
それよりも、すべての本に書かれている「共通項」を探し出して、それを繰り返し実践して、自分のスキルにしていくのです。これこそが、再現性の高い投資で勝つための原理原則になります。(P.67~68)
 
【副業の選択基準】
副業をするのなら「本業に役立つもの」「スキルアップや転職に役立つもの」を選択するのがベストです。ただお金を稼ぐだけでは、あなたの可処分時間を消費するだけで、時間の投資にならず、未来につながっていかないのです。(P.82)
→書籍を出す夢があるので、ライティングの副業を考えてみる。
 
【お金は自由の手段】
お金はゴールではなく、やりたいことをやるための「手段」です。
お金があれば、やりたくない仕事はしなくてもいいし、働きたくないときは働かなくてもいい。時間的な制約、経済的な制約、地理的な制約からも解放されて、やりたいときに、やりたいことを、やりたい場所でできます。
一生の仕事(ライフワーク)があるのなら、売上や会社への不安を抜きにして、あなたがやりたいようにやることができます。
「人生をかけて情熱を傾けたいこと」があるのなら、予算や時間を気にせずに、その信じる道に没頭することができます。
あるいは、「大切な家族とたくさんの思い出を作りたい」のならば、経済的な束縛がなく、思う存分に楽しむことができるでしょう。
このように、お金とは自分にとって「お金では変えないもの」を手に入れるための「手段」です。(P.99~100)
→科学の面白さ、純粋に学ぶ楽しさを伝えたい。
 
【資本主義社会の持続=世界の経済成長】
資本主義社会は「今よりも豊かな生活をしたい」という欲望のもとで、それぞれが「自分の利益を追求する」ことで成り立っています。それが社会を動かす原動力となり、経済も市場も右肩上がりになることが前提となっています。
つまり、資本主義社会が続いているかぎり、世界の経済成長も続いていくのです。(P.124)
→資本主義の枠組みから抜け出せないのであれば、資本主義を利用することを考えればよい。
 
【現在の最適解は米国株式投資
ただ、ここで注意しなければならないのは、今のところずっと順調に右肩上がりを続けているのは、「米国株式投資」と「全世界株式投資」の2つだけ、という点です。
(中略)
ここで結論を言えば、今のところ「米国株式投資」への投資が、もっともパフォーマンスがよく、安定した利回りが長期で獲得しやすいということです。
コロナショックで株価が暴落後、すぐに回復していったのも、歴史が示す必然だといえるでしょう。つまり、「米国株式投資」にしろ「全世界株式投資」にしろ、インデックスファンドを購入したら途中で売ってしまわないで、暴落が起こっても長期にわたって持ち続ける。そうすれば、高い確率で大きな利益が生まれるのです。(P.124~126)
 
eMAXIS Slim 米国株式投資(S&P500)】
これは、「S&P500」の指数に連動した成果を目指すインデックスファンドです。
「S&P500」とは、米国を代表する大企業500銘柄を時価総額で高いものから順に集めて指数化したものです。四半期ごとに厳しい条件で総合判断して銘柄を入れ替えています。この500銘柄に入ったとたん、株価がグンと上がった例はたくさんあります。
ですから、ここに入っている銘柄なら、ある程度放っておいても大丈夫です。万が一のときも、500もあるのでリスクが分散されます。「S&P500」の過去データを見ると、なんと15年保有したなら100%の確率でプラス収益になっています。
eMAXIS Slim 米国株式投資(S&P500)」の平均的な利回り(投資金額に対する収益の割合)は、年利6.78%。この数字は、連動対象である「S&P500」の年平均成長率(2001~2020年)から、想定される運用コストを差し引いて算出したものです。ほかのインデックスに比べて、群を抜いていい数値です。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットも、「自分が死んだら資産の90%をS&P500に投資しなさい」と言っているくらいですから、信頼を寄せてもいいでしょう。
(P.129~130)
 
【米国株が今後も値上がりする4つの理由】
米国株が今後も値上がりすると予測されている理由は、次のようにまとめられます。
GAFAの継続成長
GAFA」とは、グーグル、アマゾン、フェイスブック(2021年10月、「メタ」に社名変更)、アップルの総称で、全世界に影響を与えるイノベーションを生み出してきた米国企業です。今後もその勢いが止まることはないでしょう。
(中略)
②先進国で唯一の人口増
あまり知られていませんが、米国は先進国のなかで唯一、発展途上国並みのペースで人口が増え続けています。日本の高度経済成長期がそうであったように、人口が増えることと経済成長は相関関係にあります。米国は、あれだけ巨大でありながら、いまなお成長を続けている稀有な国なのです。
③米国大企業は世界企業
グーグルやアップルなど米国を代表する企業は、もはや国内以上に世界中で多くの稼ぎを生み出しています。
④米ドルは世界基軸通貨
米国の通貨そのものが、世界基軸通貨として世界中で使われています。つまり、極端な話、米国株に投資するということは、全世界にまんべんなくリスクやポートフォリオを分散しているとも言えるのです。(P.132~135)
→S&P500の利回りの大半は、GAFAから生み出されているという話もある。分散するということは、そうした低確率の大成功で投資のもとを取るということでもある。
 
【特別口座 源泉徴収あり?なし?】
源泉徴収ありか、なしか」に関しては、まずは「なし」を選ぶのが無難です。
「あり」とすると、証券会社が確定申告を代行してくれるのですが、利益が20万円以下の場合でも、自動的に20%の税金が徴収されてしまいます。
投資で得た利益が20万より少なければ、税金を納める必要がありません。つまり、「あり」にしてしまうと、利益が少ないときでも、支払わなくてもいい税金を払うことになるのです。
源泉徴収なし」とすると、自分で確定申告をしなければならないので、手間が増えます。しかし、投資などでの利益が20万円以下ならば、所得税の納税(確定申告)が免除されます。投資を始めたばかりで、年間の利益が少額の人はこちらを選ぶのがいいでしょう。
(P.145~146)
→後で変更も可能。NISAの投資枠を使い切るまでには相当の時間がかかると考えられるので、その時に考えればよい。
 
【投資に使う金額を先に決めてしまう】
投資に使う金額は手取り月収10%までとしましょう。手取りが30万円の人なら、3万円。20万円の人なら、2万円です。毎月の収入に変動があるフリーランスの人は、どんなに稼げた月でも、必ずその月の10%は投資資金としてプールしておきます。
このルールを作ってしまうと、仮にその月の収入が20万円しかなくても、2万円は投資に回すことになります。もちろん、残りの18万円でその月はやりくりすることになります。
「億万長者」と呼ばれる人たちは、倹約家であることが多いのです。ケチではありませんが、きちんと節約して貯蓄する堅実派であるようです。ベストセラーとなった「となりの億万長者」(トマス・J・スタンリー/ウィリアム・D・ダンゴ著、早川書房)でも倹約家について触れていましたが、この特徴は日本でも米国でも大差ないようです。(P.150)
 
【上岡流投資モデル】
仮に今、サラリーゲインは30万円で、生活費の2ヵ月分(60万円)の貯金をしかなかった場合、私ならどのような投資をしていくかを考えてみました。
[1]さらなる「自己投資」(サラリーゲインとサイドゲインを増やす)
[2]「つみたてNISA口座でインデックスファンド」
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
[3]「特別口座でインデックスファンド」
・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)
・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)
[4]金ETF(上場投資信託)
[5]「Jリート」(不動産投資信託)
[6]「個別株」
(P.165~166)
→新NISAが始まると、月の積立金額は10万円になるので、[3]は特別口座でなくても良さそう。
 
コモディティ投資】
経済的自由人を目指すのなら、「株式」や「債券」だけでなく、「コモディティ(金・銀・プラチナなどの貴金属、原油シェールガスなどのエネルギー、トウモロコシや大豆などの穀物)」にも投資したいところです。
コモディティ」は世界的に価値が認められている金融商品で、不況時に値上がりする傾向にあります。
なかでも「金(ゴールド)」は、世代を問わず人気があり、持っていて損はない資産です。
金は供給量が限られ、歴史的に世界中で価値が認められて、今日に至っています。世界の基軸通貨は米ドルですが、国際標準化機構(ISO)では、金、銀、プラチナも世界で通用する通貨として認めています。(P.176)
 
資本主義社会では、長い目で見ると、必ず物価が上がるインフレサイクルがあります。なぜ、そのようなサイクルが生み出されるのか。一説には、需給バランスが崩れるからだと言われています。
例えば、穀物原油の生産量が上がると、市場価格は安くなります。それを防ぐため、生産農家や採掘業者は生産量を抑えて出荷を調整しようとします。すると、今度は市場価格が少しずつ高くなり、再び「コモディティ(穀物原油の総称)」の値上がりが始まるのです。
同時に、各国政府の思惑が介入したりヘッジファンドや商社などの売買が進んだりするため、サイクルは不定期のように見えて一定の間隔で上下を繰り返してきました。
コモディティ」のサイクルについては、物価が上昇すると供給量が制限され、工業製品にも使われる金やプラチナの価格も上がっていくので、タイミングさえ間違えなければ安定したリターンが期待できるのです。
また、リーマンショックなどの金融危機が起きたときは、株式や債券は軒並み下がっていきますが、過去の傾向として、現金と同じ現物資産と見なされる金は値上がりすることも少なくありません。株価が下がる一方で、金価格が上昇すれば損失をリカバーできます。(P.177~178)
 
【金ETF
金に投資するといっても、金の現物を購入するには、最低500万円程度の資産が必要です。防犯上、家に置いておくわけにもいかず、銀行で貸金庫を借りるなどの保管コストがかかります。多くの人にとって現実的なお話ではありませんね。
そこでおすすめなのが「金ETF」です。これは、株の投資信託と同じように、専門家がたくさんの投資家からお金を集めて、投資家の代わりに金の現物を購入・運用してくれる投資信託のことです。
私たち個人投資家は少額から金に投資できます。株を売買するときと同じ流れで金を買えるようにした、投資売買向けの金融商品と捉えておけばいいでしょうを
「金ETF」は、金の価格に連動するように設計されているため、損益は金の価格の変動によって決まります。数千円からの少額投資ができるので、まとまった資金がなくても、コツコツと長期投資することもできます。
「金ETF」を運営している会社は、三菱UFJ信託銀行野村アセットマネジメントなどの金融機関が中心です。シンプルな仕組みなので、銘柄は数種類しかありません。2021年8月時点では、4000~6000円程度から購入できます。(P.178~179)
 
【金ETF推奨銘柄】
おすすめの銘柄は、次の2つです。
「純金上場信託(金の果実)」
「SPDRゴールド・シェア」
おすすめする理由は、管理会社への信託報酬(手数料)がどちらも0.4%程度と割安だからです。手持ちの「金ETF」が年間1%上昇しても、信託報酬が1%だったら利益が発生しません。できるだけ信託報酬を抑えた銘柄を選ぶべきです。
「金ETF」を購入するのは、株のインデックスファンドで順調に資産が増えたタイミングで、暴落などの資金の目減りを回避するために運用を考えればいいでしょう。
あくまで利回りの大きな株式投資がメインです。金への投資が早すぎても、あまりメリットを享受できません。(P.179~180)
 
投資信託の多くは、収益(キャピタルゲイン)や分配金(インカムゲイン)が自動的に再投資される仕組みになっています。再投資による複利効果によって、少額からの投資でも大きな利益を得られるわけです。
そのため、投資信託は将来の資産を増やすのに向いていても、早めに使えるお金を増やしたい人にはもどかしいでしょう。
そんな人におすすめなのが「Jリート」。日本の不動産を中心に扱った投資信託です。
Jリートは、たくさんの投資家から集めたお金で、専門家が、マンションや商業施設、オフィスビルなどの複数の不動産を代わりに購入してくれ、その不動産の賃貸収入や売買益を投資家に分配してくれる仕組みです。不動産に特化した投資信託というわけです。
「リート」とは米国で生まれた不動産投資の仕組みで、その日本版がJapanの頭文字をとって「Jリート」と呼ばれています。証券取引所に上場しているので、株や債券と同じように証券会社で売買できます。(P.181~182)
 
Jリートの魅力】
Jリートの「福袋」の中には、さまざまな種類の不動産が含まれています。専門家が複数の不動産に分散投資してくれるので、不動産投資につきものだったリスクが軽減されたのです。
また、「Jリート」の中には20万円以下で投資できるものもあるので、投資資金がある程度貯まったら、株の投資信託と同じように、余剰資金で気軽に始められます。
さらにもうひとつ、「Jリート」には利回りが高いという魅力があります。
年利5~6%を超える商品もあり、利益のほとんどが投資家に分配される仕組みになっています。実際の不動産を購入するのと同じように、不動産収益を分配金(配当金)として受け取れます。
例えば、100万円分の「Jリート」を購入した場合、毎年6万円が配当金として戻ってくるイメージです。銀行に預けていても100円しか増えない時代に、毎年6万円のお小遣いをもらえるのは嬉しいですよね。(P.182~183)
少子高齢化で空き家が増え、今後配当金が下がっていく可能性もある。長期的に考えると、手を出さない方がよいかもしれない。
 
そこでおすすめしたいのが「REIT-ETF」です。これは、各「Jリート」が発行する証券に分散投資するETFのこと。おそらく、みなさんの頭に「?」マークが点灯中でしょうから、シンプルに整理します。
「Jリート」を購入することは、それ自体が「分散投資」で、複数の不動産商品がパッケージになった「福袋」です。この福袋を集めて、さらに大きな「福袋」に入れて売り出された商品が「REIT-ETF」なのです。
つまり、これ以上ないくらい「分散投資」しまくっているわけですね。ですので、個々の不動産の運用実績に一喜一憂する必要はありません。不動産ETFの需要と供給の動きだけをチェックしていればいいわけです。
REIT-ETF」でおすすめの銘柄を3つ、分配金の支払い月を添えて紹介します。
「NZAM上場投信」(東証REIT指数)…1月、4月、7月、10月
iシェアーズ・コア」(JリートETF)…2月、5月、8月、11月
「ダイワ上場投信」(東証REIT指数)…3月、6月、9月、12月
3つすべてに投資すると、まるで月給のように毎月分配金をゲットできます。
分配金(インカムゲイン)を得ることこそ、経済的自由人になるためには欠かせないことです。最初は光熱費程度しか補填できなくても、投資額を増やしていけば、娯楽費や食費、家賃といった具合に、分配金だけで生活することも夢ではありません。(P.184~185)
 
【9つの投資ルール】
私は、自らの「欲望」「恐怖」「迷い」の3つをコントロールするため、次の「9つの投資ルール」を頭に叩き込んでいます。
①投資を始める段階で、儲けることだけ考えず、損することも考える
②投資は勝ち負け両方があるゲームである
③最初にいくらまでの損なら許容できるかの答えを用意しておく
④一定の損失はビジネスで言う「必要経費」だと考える
⑤小さな失敗をしたら「失敗貯金」が増えたと喜び、経験知に変える
⑥同じ失敗を繰り返さないように、日々努力を積み重ねる
⑦小さな急落は1年に数回、暴落は3年に1回、大暴落は7年に1回来る
⑧余裕資金は常にプールしておく
⑨当たっても外れても、相場では(最終的に)勝てるようにする
これさえ頭に叩き込んでおけば、仮に損失が生じても動じません。
「株とはそういうものだ」とわかっているので、焦って損切りをしたり、損失を取り返そうと無謀な行動をしたりしないですみます。
(P.217~218)
→その上で著者は「うねりチャート底値買い」「分割売買」といった方法を紹介している。
YouTubeチャンネルで詳細を学べるらしい。
どちらかというと短期投資のようなので、自分の生活スタイルには合わないかもしれない。
 
格安SIMへの乗り換え】
次に見直したい固定費は、通信費です。とくに要注意はスマホ代。いまだに月に1万円以上支払っている人がいます。
もちろん、お金に余裕があるのならば別ですが、格安SIMに乗り換えれば、毎月2000~3000円程度です。少し前は通信速度に問題を抱えていた格安SIMですが、現在は大手キャリアの傘下にあり、遜色なく使えます。
だとすると、大手キャリアから乗り換えない理由はありません。(P.250)
→これはまさに当てはまる。大手キャリアも格安SIM並みに安いプランを始めているそうなので、チェックしてみよう。
 
【知識は増えすぎると行動を鈍らせる】
新しいことを始めるとき、「知識を最大限に詰め込んでから始めよう」と考えて、なかなか実践に移れない人がいます。
株を始めるならと、日経新聞会社四季報、経済学の本やマネー雑誌などを気が遠くなるほど熟読したり、難しい経済理論などの勉強を始めたりする人もいます。
勤勉なのはよいことです。ですが、いくら経済学の知識を増やしたところで、お金が増えていくわけではありません。もし経済学の専門家が株で勝てるならば、経済学者はみんな億万長者になっているはずです。しかし、現実はそうなっていません。
知識を増やすことは安心感をもたらしますが、実践では役立たないことが非常に多いのです。そして、知識が増えれば増えるほど「成功しない理由」も増えていきます。選択肢が増えすぎると、結果として行動力が失われていくことになるからです。(P.277~278)
→自戒を込めて書き抜き。読んだら行動、行動したら読む、というサイクルを回していこう。
 
【投資も知行合一
人生において何か新しいことを始めるとき、まずは小さくチャレンジすることを心がけましょう。投資なら、まずは数百円でもいいから「つみたてNISA」を始めるといった小さなアクションを起こすのです。すると、証券口座を開設する前にはわからなかった、さまざまなことが見えてきます。
ネット証券には、あなたの知らないいろいろな金融商品が売られています。投資に関する最新トピックやビギナー向けのガイダンスなども豊富に揃っています。口座開設前には思いもよらなかった疑問や興味が、自然に湧いてきます。
こうして、行動したから目の前の課題を解決するために勉強を重ねていくことが、「実践的な学び」なのです。(実際、私も100冊の本を、投資を実践しながら、一冊、また一冊と読んでいました)。(P.278~279)
知行合一。最初に本で行動の選択肢を得たら、後は答え合わせで読む、くらいでいい。