【インデックスファンドとETFのリレー投資】
その問題を解決する方法として「リレー投資」という方法があります。
リレー投資とは、インデックスファンドで毎月定額積立を行い、ある程度の残高になったら、ETFにスイッチする方法です。
たとえば、インデックスファンドで積み立て、積立金額が100万円になったところで全額売却し、同額のETFを購入する。この方法であれば、インデックスファンドでドルコスト平均法を活用して購入ができ、保有コストの低いETFで長期運用できるメリットがあります。(P.89)
【現物不動産が小口で買える】
不動産小口化商品は、複数の投資家から資金を集めて不動産を購入し、その不動産から得られる賃料収入を出資者に分配する商品です。
不動産小口化商品は1995年に施行された不動産特定共同事業法(不特法)に基づいたものです。この事業を行うためには、原則、国土交通大臣または都道府県知事の許可を受ける必要があります。そのため、事業者の信用度は高いと言えます。
投資対象は、居住用のものから商業施設、ホテルまで様々なものがあります。
投資単位が1口100万円で販売されていることが多く、5口(500万円)からなどと最低投資単位が指定されている商品もあります。実物の不動産に投資するよりは少額で始めることができるのがメリットです。(P.144)
【不動産小口化商品(任意組合型)のメリットとデメリット】
メリット
しかし、REITは金融商品なので減価償却のような不動産投資税制は適用されません。これに対し、不動産小口化商品(任意組合型)の場合、現物の不動産と同じ税制が適用されるという点で、メリットが大きいと言えます。
また、不動産小口化商品(任意組合型)は、相続税の課税評価額を圧縮できるので、シニア層の相続税対策商品としても人気があります。課税評価額の圧縮だけを狙うなら現物不動産でもよいのですが、小口化されて1口ずつに分けられているので、複数の相続人に相続しやすくなります。
デメリット
不動産小口化商品は、通常の不動産投資と異なり、借入ができません。また、売却時の流動性も低くなります。まだマーケット規模が小さく参加する投資家も少ないため、売却しにくいのがデメリットです。
この商品が向いているのは、年齢や属性によって借入は難しいものの、手元にある程度まとまった現金があり、相続税や贈与税など実物不動産と同様のタックスメリットを活用したい投資家に向いています。(P.146~147)
【不動産以外の実物資産】
①需要と供給(希少性)によって価格が決まる
・貴金属(金・プラチナ)
・ワイン
・アンティークコイン
・ヴィンテージカー
②不動産に似ているインカム型資産
(P.163)